2014年9月9日火曜日

Maximalモデルを盲目的に仮定する問題

最近の心理言語学領域での混合モデル分析の使用法に関して議論になっている問題の一つが、ランダム要因の構成の決定法です。

2008年頃の議論では、最大限にランダムスロープを構成した後で、できるだけシンプルな構成になるように尤度比検定を行うことを推奨されていました。論文では、Baayen(2008)やJaeger(2009)などが引用されています。

一方、2012年に仮説上設定した要因にはランダムスロープを仮定した上で、確認的にモデルを検証するべきであるという議論がBarr et al.(2013)でなされました。この論文の出版以降、議論の主流は最大モデルを利用した確認的モデル検証に移っています。

しかし、何も考えずに最大モデルを想定することの意味について考えた方がいいかもしれません。Shravan Vasisthが彼のブログの中で、ランダム要因の構成方法に関するシミュレーションを実施しています。とても興味深い結果ですので、ぜひブログをお読みください。

http://vasishth-statistics.blogspot.jp/2014/08/an-adverse-consequence-of-fitting.html#links

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